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黒博物館ゴーストアンドレディは、藤田作品の名に恥じぬ名作です!

こんにちは。かどえもんです。

私の特に好きな漫画家さんの1人に
藤田和日郎先生
という方がいます。

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藤田和日郎魂より、藤田先生。
うしおととら、からくりサーカスなど
数々の人気作品を
手掛けている先生です。(´∀`*)


「熱い」作品を描くことで
定評のある先生ですが

この度なんと
このマンガがすごい!2016
オトコ編3位として

黒博物館ゴーストアンドレディ
が選ばれました!

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ゴーストアンドレディ上下巻
これはめでたい!
( ゚Д゚ノノ"☆パチパチパチパチ


今回は、そんな名作
黒博物館ゴーストアンドレディ
の紹介をさせて頂きます。


この熱い作品
あなたも読み終わったら
勇気と元気が湧いてくるに
違いありません!


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それではどうぞ!


===================
黒博物館ゴーストアンドレディ
って、どんな作品?

===================

2014年から2015年にかけて
モーニングで連載されていた
ダーク・ファンタジー作品です。

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挿絵は注釈が無いかぎり
上巻または下巻より引用


19世紀イギリス。

ロンドン警視庁の中にある
黒博物館に収められた
様々な証拠品にまつわるお話しを

学芸員さんと一緒に聞いていく…

といった構成になっています。

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実は本作の以前に
黒博物館スプリンガルド
という作品もあり、

その時は「バネ足ジャックの左足」
に関するお話しが語られました。

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黒博物館スプリンガルドより

で、今回は
「<灰色の服の男>のかち合い弾」
です。
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どういういきさつで
かち合い弾は生まれたのか?
…については
実際に読んで頂くとして

お話しは
件の「灰色の服の男」こと
グレイ
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歴史的に有名な看護婦
フロレンス・
ナイチンゲール

(以下、フロー)
を中心に語られます。
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現代は「看護師」と書いた方が
相応しいのですが
本作の表記に合わせて
「看護婦」と書かせて頂きます。


そう来ると
このお話しは
史実を元にしているんだな

と予想できますが
それですと50%正解!
といったところです。

もう1つの大きな要素として
生霊(いきりょう)
の存在がありまして

一部のキャラクターは
生霊が見える!

・・・のです。

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人の悪意が具現化したものと
思っていただければ。
見た目はジョジョのスタンドみたいな感じ?


しかも生霊は
本人の「言葉」を介して攻撃し
相手(の精神)に
ダメージを与える存在です。

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この表現で
言葉というものが
どれだけ人を傷つけているか

ということを
視覚的に表現していますし
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地味になりがちな言葉の応酬が
少年漫画風の派手なバトルになる

というメリットもあります。
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正に設定の勝利!

そしてフローは
周囲の反対や批判を
度々受けるのですが

その都度、生霊(言葉)
による攻撃を受けることも…。(´・ω・`)
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そんな時どうするの?
と言うと
<灰色の服の男>
グレイ
の出番です!

実はグレイは
幽霊なので
生霊を倒すことができる存在です。


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生霊を倒された人は
暫く無気力になります。


そんなグレイの助けを借りて
フローが様々な困難に
立ち向かうところも
見どころの1つですね。


ちなみにグレイ自身は
悲しい過去があり
幽霊になったのですが

そんなことも忘れかけて
ず~っと劇場で
劇を見ている毎日です。
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長年、他人の人生を見てきた
観客ともいえる
自分に飽きています。


そんな2人の出会いは
とある劇場に住み着いた
グレイの噂を聞き

フローが
「私を取り殺してください」
と願ったことから始まります。


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グレイ自身も
見ているだけの観客から

役を与えられた!
役者になれる!


と大喜びで。
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そしてグレイはフローに

「悲劇が最高潮に
盛り上がったトコロ」


で実行すると誓い

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行動を
共にすることになります。

その後は、
様々な困難が
フローに襲い掛かり…


といった展開ですね。


なので、上記を踏まえて再度
ストーリーを説明するなら

生霊がいる世界で
気高く強く生きたフローと


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人生という劇の
観客だったグレイが
役者になれるか?

・・・の、お話し

あたりでしょうか。





===================
熱さが最大の魅力ですが
他にも、こんな見どころが!

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本作に含まれる熱さ

そういった熱さを
端々に感じるのですが

具体的なシーンをフローの
行動から上げるとすれば

気弱なフローが
自身の一番強い願いである
看護について
バカにされた時の表情や


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病院の劣悪な環境に絶望せず
自ら道を切り開いていくところ


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そして、それを成すために
時には戦うこところ


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剣ではなく
言葉と!行動で!戦うのがフロー流!


あたりでしょうか。


グレイも同様に
自らの剣技を生かして戦う時や
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戦闘担当だけあって
グレイのバトルシ-ンは
豊富です(´∀`*)


誰かを信じるまっすぐさ
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実はグレイの人生は
裏切りの連続…なのですが…


 
フローを守る勇敢さ
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そんな所で
私たちを熱くさせてくれます。


熱さの他にも
2人の主人公という要素

この作品を
更に魅力的なものにしているのは
間違いありません。

フローとグレイは
人間と、憑りつく幽霊
といった関係ですが

事件を重ねる毎に
奇妙な友情(?)が
生まれていく所も見どころです。


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藤田作品が好きな方なら
うしおとととらの関係に似てる!
と言ったらピンとくるかも。


戦いに明け暮れた結果
不幸な事件が起きて
幽霊になったグレイと

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「不幸な事件」は実際に読んで
お確かめ頂ければ幸いです!



どんな辛い目にあっても
死ぬ気で頑張るフロー。

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時にはお互い助け合いつつ
困難を乗り越えるシーンも
色々とあり、印象的です。

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グレイがフローに敵対する
生霊を倒す!


フローもグレイを
度々助けるのですが
そこはネタバレ色が強いので
割愛させて頂きます。(/ω\)

そういえば、作中では
こんなシーンが印象的でした。

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何気ない鳥を
2人で見上げるシーン。


このシーンの前後で
2人は「天使」のことや
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同じ景色について語っています。
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全然違う2人が
同じものを見て
同じ気持ちになることもある。


全然違うようで
どこか似ている2人。
何か…いいですよね。(´∀`*)


なのでひょっとしたら

作品の根底にあるテーマの1つには

みんな
誰とでも心を通わすことができる!


というのも
あるかも知れませんね。

少年漫画っぽい熱さに隠れがちですが
そんなところも意識して読んで頂ければ

より作品を楽しめるはずですよ。



===================
黒博物館ゴーストアンドレディは
どこで読める?

===================

黒博物館ゴーストアンドレディは
上下巻の全2巻!


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作品の性質上
読んだ熱さを保ったまま
一気に読むのが
オススメです!(`・ω・´)


このマンガがスゴイ!で
紹介されていますから

お店によってはレンタルで
取り扱っているかも
しれませんし

ネカフェなどでもある!…かも。

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増版もされていますから
現在は本屋での入手が容易
なのも嬉しいですね。

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また、ページ数が多いせいか
(大体300ページ)
値段が高めなので
ご注意ください。(´・ω・`)


また、電子書籍ですと
少しだけ安く手に入りますので
こちらもオススメです!
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100円ほど安い?

例によって
試し読みも張っておきますので

サワリだけでも
お楽しみ頂ければ幸いです。(´∀`*)

※講談社コミックプラスへ
http://kc.kodansha.co.jp/product?isbn=9784063884777




===================
あとがき
===================

藤田先生は
デビュー作である
「うしおととら」1巻
こう書かれています。

小さい頃寝る前にオヤジやオフクロによく読んでもらった「マッチ売りの少女」が気に入らなかった。

なんでかわいそうな女の子がかわいそうなコトになっちまうんだよ!!
だけど本のさし絵に正拳を叩き込んでもムナしいだけだ。
だから僕はそのパンチを代理のヤツにぶちかましてもらうことにした。

うしおととら、こいつらはつまり・・・そういうヤツらなんだ。



そして最終巻である33巻。

かわいそうな「マッチ売りの少女」が嫌いで、僕はこいつらを生み出した。

少女を助けて戦うヤツら。でも。
少女を助けるヒーローなんざ、要らないのかもしれない。

7年間、こいつらに戦ってもらってようやくわかった。

だって。少女が戦わなきゃ。

ただ雪の中、手に息を吹きかけて泣いてちゃ、だれもふりむいちゃくれないもの。
戦わなきゃ。しんどくても辛くても、自分でやんなきゃ。(まんが描くのもね。)

ああ、ああ、そういうことか。
だから自分は、「マッチ売りの少女」が嫌いだったんだ。

――背中をまるめてマッチなんてすってるんじゃねえ。――

なんだ、ようやく、わかったよ。
「うしおととら」は、つまり・・・そういうヤツらだったんだ。


この、
「戦わなきゃ。
しんどくても辛くても、
自分でやんなきゃ。」


という価値観は
本作「ゴーストアンドレディ」にも
受け継がれています。



始めは非力だったフローも
グレイとの出会いがきっかけで
闘う決意をして。

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次々と起こる
「しんどくて辛いこと」にも
戦いを挑んでいく。

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グレイも、フローの生き様から
戦うことを覚えていく
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剣で、運命と戦う!

また、そんな頑張ったキャラクターたちは
生死に関わらず
自身が満足のいく結末にたどり着く
のも
藤田作品の特徴です。

フローとグレイも例外ではなく
幸せな結末が待っていますよ。

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物語りのスパイス的な要素で

結婚式で花嫁が身に付けると
幸せになれる
サムシング・フォー
というものがありまして。

それに関するお話し
・・・とだけ言わせて下さい。(/ω\)


・・・とまあ
色々書かせて頂きましたが

この、読めば
勇気と元気をもらえる作品!


多くの人に
読んで頂きたいです。(´∀`*)


というわけで。

あなたも
黒博物館ゴーストアンドレディ
いかがですか。


少年漫画の王道の
ちょっと端っこを突っ走る
熱い作品です。


いつものあなたも。はじめてのあなたも。読んでくださってありがとう!
記事を楽しんでいただけたなら、ぽちって頂けると嬉しいです!  

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できるだけストーリーに触れずに書いたので、またしてもふわっとしたレビューになったような(泣)
ところで藤田先生といえば、近日中に週刊サンデーで新連載が始まるようです!
こちらも楽しみですね~。


黒博物館 ゴースト アンド レディ 上 (モーニング KC)/講談社
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¥950
Amazon.co.jp

 
黒博物館ゴーストアンドレディ(上) [ 藤田和日郎 ]
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